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用土について

植物を健康に育てる土作り、土選び


植物にとって良い土とは



良い土の条件を考えてみましょう。
水はけが良いこと(排水性)、水持ちが良いこと(保水性)そして肥料を保持してくれること(保肥性)、さらにあまり重要視されてませんが酸素が供給できる土(通気性)であることです。もうひとつ肥料を効率よく分解してくれる有用微生物がたくさん生息できることも重要な要素です。

良い作物ができる畑の土をプランターで使うとだめなのは、上記のうち特に排水性、通気性が極端に悪くなってしまうことにあります。
それではこのような条件を満たしてくれる土を作るにはどうしたらよいかです。
単体の園芸用土だけと相反する排水性、保水性を同時に実現することはできません。
そこで様々な特性を持った土をブレンドすることになります。
代表的な園芸用土をご紹介しておきましょう。
赤玉土(保水性がよい)
ひゅうが土(排水性、通気性がよい)
腐葉土またはピートモス(保肥性に優れる、有用微生物が多く生息できる)
その他バーミキュライト、パーライト等は土を軽く作るとき(ハンギング等に)に用います。これらを植物の特性(水をたくさん要求する物、根が酸素をたくさん要求する物等)にあわせてブレンドすればいいわけです。




ブレンドしてある花と野菜の土ではだめか?


良い土かどうかは値段だけではわかりませんが、少なくとも極端に安い土は避けた方がよいでしょう。
みじんの多い排水性の悪い物が多いので、もしそのような土だったら、ひゅうが土を加えて使うとよいかもしれません。

当店の花と野菜の土は様々なメーカーの中から試験栽培をして選別された物を提供しています。
また、当店オリジナルの培養土(プランターの土というネーミングで売ってます)もあります。




一度使った土はもう使えないか?


一番の問題は排水性が悪くなっているかどうかです。そして次に問題になるのが病気の心配です。排水性が良い培養土であれば2年くらいは大丈夫です。病気の問題も前に植えた植物と近い種類でないかぎり大丈夫と思います。

つまり、春にペチュニアを植えていた土は、秋からパンジーに使ってもほとんど問題はありません。しかしその土をさらに翌年またペチュニアを植えるといった使い方はやめたほうが無難です。どうしても使いたければ、黒いビニールに薄く入れて日光消毒するか、土壌殺菌剤で殺菌して使います。もっと手軽な方法としては、最近いろんなメーカーから発売されている古い土を再生させる活力材を使ってもいいですが、新しい土を買うのとあまり変わらないくらい高価につきます。