沖原園芸 本文へジャンプ
日常管理

置き場所・置き方

植物個々に日当たりを好む物、日陰を好む物と違います。その植物に一番いごこちのいい場所はどこなのか良く考えてあげてください。
飾る場所にあわせてそこを喜びそうな種類の苗を購入するのがベストです。
ただ、玄関先を花でいっぱいにしたいけど、日当たりが悪いという時などもあると思います。そんな時は飾りたい鉢数の2倍用意して、条件のいい場所と飾る場所とローテーションするのもひとつの方法です。

またできるだけ床(地面)に直接置かず、なんらかの台を用意しましょう。
特にテラコッタの場合、鉢底の穴の小さい物が多く、水はけが悪くなって根ぐされを起こすこともあります。
また、夏場は地面からの照り返しを防ぐ意味でも少し高めに配置すると良いでしょう。



植物の喜ぶ水やり

俗に「水やり3年」と言われます。植物の世話をするというと、毎日定期的に水やりをするかたが非常に多く、水が多すぎてうまく育たないあるいは枯らしてしまう例をよく見ます。
春4月から秋の10月くらいまでは、よく言われる基本の「鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水があふれるまでしっかり水やりする」で良いと思います。
こうすることによって、水とともに土粒間の古い空気も押し出され新しい新鮮な空気が流れ込みます。根も呼吸しますから新鮮な空気は絶対必要です。
11月頃から3月頃の気温の低い時期は、土の表面が乾いてもすぐにやらず、1日か2日間隔をあけてからやるようにします。この時期は、表面が乾いても土の中程から下には十分すぎるほどまだ水があるからです。

冬場の観葉植物はもっと水やりを控えなくてはなりません。ちょっと多いと寒さですぐ根ぐされを起こしてしまうからです。寒さに弱い物ほど間隔をあけてやります。極端な例では丸々一ヶ月間隔をあけたほうがいいものもあります。
そんなに水をやらなかったら枯れてしまうのではという心配はあまりありません。
仮に水が少なすぎて葉が枯れてしまっても根や幹は生きていますから、春になればちゃんと葉を出して再生します。しかし水が多すぎて葉が枯れたときは、根が腐り、その腐りが幹にまで及んで、生きかえることはありません。
また水やりするときも、寒波のきていない比較的暖かい日の午前中に人肌くらいに温めた水で水やりします。

鉢土のどこらへんまで十分に水があるのかは、鉢から抜いて見るわけにもいきませんから、感でしかわかりません。そこで、こんな時の便利グッズをひとつご紹介しておきましょう。「水やりチェックメーター」という鉢の中の水分量を測定するグッズがあります。
1本用意しておけば水やりのミスを防げて便利です。




花をいっぱい咲かせるための摘芯・切り戻し


ボリュームのある株に育て多くの花を咲かせる摘芯

株元から直接花茎を伸ばす種類(デージー等)を別にすれば、多くの草花類は、枝数が多いほど、こんもりと茂ってボリューム感も出るし、それに比例して花数も多くなります。
特に、ペチュニア、日々草、ベゴニアセンパフローレンスなどは、苗のうちから花がすぐに咲き出すためなかなか摘芯ができにくいと思いますが、思い切って幼い苗のうちに摘心しましょう。そうすることによってわき芽の発生が促進され枝数の多い株に育ちます。

ピークを過ぎたら切り戻しをしよう

ペチュニア類は6月頃には最初のピークを過ぎて花が少なくまた間延びしてきます。またボリュームが出過ぎて根に負担がかかりすぎてだんだんくたびれてきます。
そのままほっておくとちょっとした雨でも枯れてしまったりしますから、早めに切り戻しをしてやりましょう。この時鉢の縁から10cmくらいの所(株全体の半分以下)で思い切り、切り戻すと良いでしょう。

サルビア、マリーゴールド、日々草などは8月に入って花が少なくなりかけたら切り戻します。9月頃からまた元気になって10月頃からまた勢い良く咲いてくれます。

 



花を長く楽しむための病害虫対策


害虫の予防

植物もいい土と肥料で健康に育っていれば、人間同様抵抗力もあって、病害虫にも強いのですが、どんどん花を咲かせてくたびれてくるとやはり病気にかかりやすくなるし、虫の被害にもあいやすくなります。農薬に頼るばかりでなく、まず健康に育てることが大事ですが、いくつか最初から予防できるものがありますから簡単に紹介しておきましょう。

オルトラン粒剤

浸透移行性の薬で土の上にばらまいておくだけで、約1ヶ月害虫から守ってくれます。
アブラムシ、毛虫他広範囲の害虫に効果があります。
花壇などでは水に溶いて使うタイプの
オルトラン水和剤が良いでしょう。

カルホス粉剤

植え付ける前に土に混ぜ込んでおくと、長期間、ネキリムシやヨトウムシ等の土壌害虫が住めなくなります。混ぜ込んだ直後に苗を植えても大丈夫です。

病気について

特に病気にかかりやすいバラやセントポーリア等を除けば、植え付け直後から農薬を散布する必要はありません。ただし、毎日植物をよく観察し、病気の兆候があれば素早く消毒してやらなければなりません。
エアゾールタイプに殺虫剤と殺菌剤が混合されている物もありますが、病気の場合植物全体にしっかり薬剤が散布されないと効果が出ないため、あまり効かないと思った方がいいでしょう。
また、当然病気の種類によって使う殺菌剤も選ばなければなりません。被害にあった植物の葉などを園芸専門店に持っていって相談するのが一番早道だと思います。